片耳、約4.7g。Ankerが2026年10月29日に出した完全ワイヤレスイヤホン「Anker Liberty Buds 2」は、Ankerによると、Libertyシリーズでいちばん小さくて軽いモデルです(2026年10月時点で販売中の製品の中で)。
ところが値段は税込21,990円。人気の「Soundcore Liberty 5」より、発売時の価格で7,000円高いんです(Liberty 5 は2025年5月に14,990円で発売)。小さいのに高い。その7,000円で何が増えて、何が減ったのかを、数字で見ていきます。
- Liberty 5 より、片耳で約0.5g軽く、耳に当たる部分の体積は約41%小さい(Liberty 5 比)
- ノイズキャンセリングは「4.0」。上位の Liberty 5 Pro Max や Liberty 5 Pro にも使われているAIチップ「Thus」を積んでいます
- 通話用に、マイク6基と骨伝導センサー
- ただし、ノイズキャンセリングONの再生時間は、Liberty 5 より1時間短い
- 11月7日時点、Liberty 5 は安いお店なら12,000円前後。差は約1万円に広がっています(8章)
1. まずは3機種を並べてみる

比べるのは、同じAnkerの Liberty 5(2025年5月)と、ひとつ前の 初代 Liberty Buds(2025年11月)です。数字は、Ankerの発表と商品説明に書かれた値です。
| Liberty Buds 22026年10月 | Liberty 52025年5月 | 初代 Liberty Buds2025年11月 | |
|---|---|---|---|
| 税込の価格発売時 | 21,990円 | 14,990円 | 12,990円 |
| 形 | イヤーチップで耳に入れる形・丸型 | イヤーチップで耳に入れる形 | インナーイヤー型耳の入り口に乗せる形 |
| 片耳の重さ | 約4.7gイヤーウィング サイズ2をつけたとき | 約5.2g | 約4.9gイヤーウィング サイズ2をつけたとき |
| 充電ケースを含む重さ | 約49.5g | 約59g | 約54.1g |
| ノイズキャンセリング | ウルトラノイズキャンセリング 4.0AIチップ「Thus」 | ウルトラノイズキャンセリング 3.5 | あり |
| マイク | 6基+骨伝導センサー | 外音取り込み用に4基通話用の数は発表に記載なし | 4基+AIノイズ低減 |
| 再生時間ノイズキャンセリングON | 本体 最大7時間ケース込み 最大27時間 | 本体 最大8時間ケース込み 最大32時間 | 記載なし |
| 再生時間通常 | 本体 最大12時間ケース込み 最大46時間 | 本体 最大12時間ケース込み 最大48時間 | 本体 最大7時間ケース込み 最大30時間 |
| Bluetooth | 6.1 | 5.4 | 6.1 |
| コーデック | SBC・AAC・LDAC | SBC・AAC・LDAC | SBC・AAC・LDAC |
| ワイヤレス充電 | 対応 | 対応 | 記載なし充電方式はUSB-C |
| 防塵・防水 | IP55 | IP55イヤホン本体のみ | IP55 |
| マルチポイント接続 | 対応 | 対応2台 | 対応 |
「記載なし」は、発表や商品説明に書かれていない、という意味です。対応していない、とは限りません。
表を横に読むと、Liberty Buds 2 と Liberty 5 は、コーデック・防塵防水・ワイヤレス充電がそろっています。違いは、重さ・ノイズキャンセリング・マイク・電池、それにBluetoothの版に集まっています。
2. 0.5g軽い、の本当の意味
片耳の重さ。Liberty Buds 2 と初代 Liberty Buds は、イヤーウィング サイズ2をつけたときの値です。
片耳の重さは、Liberty 5 の約5.2gから約4.7gへ。差は0.5gで、割合にすると1割ほどです。数字だけだと小さな差に見えますよね。
Ankerがもう一つ挙げているのが「約41%小型化」です。ただし、これは耳に当たる筐体部分の体積を、Liberty 5 と比べた値です。重さが41%減ったわけではありません。耳の穴のまわりに収まる部分が小さくなった、という話なんです。

形は丸型で、Ankerは「アクセサリーと併用しても邪魔になりづらい」と説明しています。イヤリングをよくつける人には、うれしい点ですよね。マスクのひもやメガネのつるとの相性は書かれていないので、ここは形からの想像です。
付属のイヤーチップは5サイズ、イヤーウィング(耳のくぼみに引っかけて安定させる部品)は3サイズです。国際的な認証機関「テュフ ラインランド」の、快適な装着性の認証も取っています。つけ方は、Anker Japan の動画「Anker Liberty Buds 2 | 装着方法」で見られます。
3. 中身は上位モデル譲り:ノイズキャンセリングと通話

ノイズキャンセリングは「ウルトラノイズキャンセリング 4.0」。Liberty 5 は「3.5」なので、一段新しい世代です。
中身の要は、Anker独自のAIチップ「Thus(ザス)」です。シリーズ最上位の Liberty 5 Pro Max や、Liberty 5 Pro にも使われているチップで、これを6基のマイクと組み合わせて、まわりの音をリアルタイムで処理します。
商品説明には「最大150倍のAI演算処理能力」という数字も出てきます。これは自社内での試験にもとづき、ノイズキャンセリングの処理について、前のフラッグシップ Liberty 4 Pro のチップと比べた値で、「チップ全体の性能を示すものではありません」と注記されています。音が150倍静かになる、という意味ではないので、ここは読み違えないようにしたいところです。

通話では、6基のマイクに骨伝導センサーが加わります。一般に、声を出したときの骨の振動を拾うセンサーのことです。これで、まわりの雑音と自分の声を見分けます。
想定されているのは、空港や駅のホームのような騒がしい所です。ひとつ前の初代 Liberty Buds は、マイク4基とAIノイズ低減という構成でした。
イヤホンを外さずに、ノイズキャンセリングから外音取り込み(まわりの音を聞こえるようにするモード)へ、本体の操作で切り替えられます。
4. 弱点は電池。ここは Liberty 5 が上
ノイズキャンセリングONのときの、イヤホン本体だけの最大再生時間。音量や使う環境で変わります。
ノイズキャンセリングをONにすると、イヤホン本体だけで最大7時間。Liberty 5 は最大8時間なので、1時間短くなります。充電ケースと合わせた最大時間も、27時間と32時間で、5時間の差です。理由は書かれていませんが、小さくした分の差かもしれません。

とはいえ、最大7時間あれば、往復2時間の通勤なら3日分ほど。片道3時間ほどの移動なら、本体だけで収まる計算です。ただし、LDACで聴くときは、ノイズキャンセリングONで本体のみ最大4.5時間です(音量や使う環境でも短くなります)。
ノイズキャンセリングを切った通常の再生なら、本体で最大12時間、ケース込みで最大46時間です。充電にかかる時間は、イヤホン本体が約1時間、ケースも含めて約3時間。ワイヤレス充電にも対応しています。
5. iPhoneの人は要注意:LDACは使えない

ドライバー(音を出す部品)は9.2mm。高音質のコーデック(音を送る方式)LDACと、立体音響の Dolby Audio に対応しています。
LDACには、商品説明に注意書きがあります。iPhone・iPadなどのiOS端末は、LDACに対応していません。使えるのは、LDACに対応したAndroid 8.0以降の端末で、Anker Soundcoreアプリで機能をONにしてから、とあります。
商品説明には書かれていませんが、一般に、iPhoneではAACでつながります。LDACを決め手に選ぶなら、手元のスマホがどちらかを先に確かめておきたいですよね。
6. 買う前に知っておきたいこと

商品説明の注意事項などから、買う前に知っておきたいことをまとめました。
- タッチ操作の誤操作着け外しや位置を直すときは、ロゴの近くの「タッチコントロールエリア」に触れないように、とあります。感度は Anker Soundcore アプリの[コントロール]→[コントロールの感度設定]で、低・中・高から選べます。
- 操作の仕方は動画でAnker Japan の動画「Anker Liberty Buds 2 | 操作方法」があります。
- グレイッシュパープルは、1つずつ模様が違う天然のマザーオブパール(貝の内側の素材)を使っているため、模様や色合いに個体差がある、とあります。
- ファームウェアの更新LDACは、アプリとイヤホンのファームウェアを更新してから使える、とあります。新しい機能の追加もアプリからの更新で入る、という案内です。
7. 結局、どれを選ぶ?

使い心地の話まではできないので、数字で確かめられることを、場面に当てはめてみます。
Liberty Buds 2 が合いそうなのは、耳の小ささや、イヤリングなどアクセサリーとの当たりが気になる人。それでいて、ノイズキャンセリングや通話のマイクは妥協したくない人です。数字で見るかぎり、7,000円の差で増えるのは、この「小ささ」と「新しいノイズキャンセリング・通話」です。
Liberty 5 は、ノイズキャンセリングONでの再生時間が1時間長く、発売時の価格は7,000円安い。電池の持ちと値段を重く見るなら、こちらが候補です。
初代 Liberty Buds は、耳の入り口に乗せるインナーイヤー型です。耳の穴をふさぐイヤーチップの形が苦手な人は、そもそもこちらの形が合うかもしれません。
8. いま、いくらで売られている?(11月7日時点)

2026年11月7日の朝に、楽天市場とYahoo!ショッピングで、3機種の新品の出品を商品コードで探しました。Ankerの直営店と、それ以外のお店に分けて並べます。どれもミッドナイトブラックです。
| Ankerの直営店 | ほかのお店でいちばん安い値段 | ほかのお店の出品 | |
|---|---|---|---|
| Liberty Buds 2 | 21,990円楽天・Yahoo!とも | 24,500円楽天・送料別 | 7件すべて直営店より高い |
| Liberty 5 | 14,990円楽天・Yahoo!とも | 11,960円Yahoo!・送料無料 | 28件うち12件が直営店より安い |
| 初代 Liberty Buds | 12,990円楽天・Yahoo!とも | 12,770円Yahoo!・送料無料 | 14件うち2件が直営店より安い |
Liberty Buds 2 は、出たばかりです。直営店は発売時の価格の21,990円で、ほかのお店はどこもそれより高く、24,500円(送料別)から36,740円まででした。いまは、直営店がいちばん安いという並びです。白と紫も、直営店では3色とも21,990円。ほかのお店では、白・紫は25,049円からでした。
Liberty 5 は様子が違います。直営店はいまも発売時と同じ14,990円ですが、安いお店では12,000円前後で売られていて、いちばん安いのはYahoo!ショッピングの11,960円(送料無料)でした。この値段と比べると、Liberty Buds 2 との差は7,000円ではなく約1万円(21,990円−11,960円=10,030円)に広がります。初代 Liberty Buds は、直営店より安いのは14件のうち2件で、いちばん安くて12,770円でした。
直営店より高い値段の出品もあるので、買うときはお店の名前と値段を見比べたいですね。値段はお店や日によって変わり、ポイントも入っていません。下の商品ボックスは、楽天市場・Yahoo!ショッピングそれぞれでいちばん安い出品を出していて、週に一度取り直しています。Amazonの価格は、比較には入っていません。
Anker Liberty Buds 2
Anker Liberty Buds 2(ミッドナイトブラック)
JAN: 4571651021592
Amazonの価格は、比較には入っていません。
価格は2026年11月7日時点のものです。最新の価格・在庫は各サイトでご確認ください。
Soundcore Liberty 5
Soundcore Liberty 5(ミッドナイトブラック)
JAN: 4571411228452
Amazonの価格は、比較には入っていません。
価格は2026年11月7日時点のものです。最新の価格・在庫は各サイトでご確認ください。
Soundcore Liberty Buds(初代)
Soundcore Liberty Buds(初代・ミッドナイトブラック)
JAN: 4571651006421
Amazonの価格は、比較には入っていません。
価格は2026年11月7日時点のものです。最新の価格・在庫は各サイトでご確認ください。
送料やポイントを入れた「実質価格」で比べると、表の価格の順位と変わることがあります。考え方は、ポイント込みの実質価格を正しく計算する方法にまとめています。同じAnkerの製品では、10,000mAhのモバイルバッテリー4機種の比較も書きました。
出典と確認日(2026年11月7日)
仕様・注意の記述は、次の資料の原文で確認しました。この記事は、実機を使ったレビューではありません。仕様は変わることがあるため、買う前に公式ページをご確認ください。
Anker Liberty Buds 2: アンカー・ジャパンの発表(2026年10月29日)/アンカー・ダイレクト楽天市場店の商品説明(D1206)/Anker Japan の紹介動画
Soundcore Liberty 5: アンカー・ジャパンの発表(2025年5月)
Soundcore Liberty Buds(初代): アンカー・ジャパンの発表(2025年11月13日)
価格は、楽天ウェブサービスとYahoo!ショッピングのAPIで取得した値を商品ボックスに表示しています。冒頭の商品写真は、Yahoo!ショッピングのAnker直営店の商品画像を、加工せずにそのまま表示しています。商品ボックスの画像は、楽天市場・Yahoo!ショッピングのAPIから取得したものです。ほかの画像は、当サイトで作った図と、いらすとやのイラストです。
イラスト:いらすとや
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